PCコンポーネント選定

ある意味、これをやっている時が一番楽しいのかも知れない。

CPU/マザーボード/メモリ

プラットホームの選定。Z170かX99か。

Z170とX99のブロックダイアグラム。

プラットホームの選定

さて、実際の調達こそ棚上げしてはいるが、プラットホームの選定はしなければならない。

プラットホームが決まれば、CPU、マザーボード、メモリが連動して決まる。

2016年7月時点での選択肢は、Z170かX99のほぼ二択。Xeonは最初から考慮していない。

ブロックダイアグラムなども睨みながら検討するが、X99はZ170よりやや古いこともあり、それぞれ一長一短で決め手に欠ける。

PCIeレーン

Skylakeは16、Broadwell-Eは40(i7-6800は28だが、半端すぎるので選択肢から除外)。

Skylakeは事実上ビデオカードで一杯一杯。GTX1080でもx8で帯域は足りているようなので、辛うじてSLIまでは行けるが、そこまでが限界。

Broadwell-Eは16レーン二基のSLIを組んだ上で、NVMeに4レーンを割り当てることも可能。

NVMe対応

Z170,X99とも、単体では使えるが、RAID0を組んでシステムドライブを高速化、という目論見は不可能であったりボトルネックに遭ったりする。

この辺は接続仕様、PCIeレーン数、PCIe/SATAリマッピング機能などの要素が絡み合っているのだが、要するに「あちら立てればこちらが立たず」。

メモリ

Z170はデュアルチャネル、最大64GB。

X99はクアッドチャネル、最大128GB。

OCまで視野に入れた場合は、Z170の方が高速なメモリを使いやすい。


大雑把に言って、CPUコア数とPCIeレーン数、メモリ搭載量に余裕があるのがX99、スペックを一杯一杯まで使うのがZ170といった感じか。

ただ、いくらコア数で優位とはいえ、CPU単体に20万円オーバーをぶち込むのは無理。

ある程度バランスを考慮し、「コア数を6に留める代わりにOCでクロックを上げ、PCIeレーン40本のメリットを享受する」というコンセプトでi7-6850Kをチョイスするというプランが浮上、直前までその方向に傾きつつあった。

ところが、まさにこのプランが4Gamer.netのレビュー記事で粉砕される。

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OC込みでもCPUのパフォーマンスは半端、メモリ周りも帯域はともかく遅延が大きく、Z170に対する明確なアドバンテージは最大容量のみ。PCIeレーン数のアドバンテージが顕在化するシーンもごく限られる。

つまり、メモリやCPUに10万、20万とぶち込み、GTX1080以上でSLIを組んでいくぐらいの「全部盛り」が出来るような甲斐性が無いと、X99プラットホームには御利益が無い

浪漫敗北の瞬間である。

事ここにいたり、X99プラットホーム案を放棄、Z170プラットホームの採用を決定した。

コンポーネントの選定

プラットホームが決まればマザーボード、CPU、RAMは連動して決定する。

CPU

Z170プラットホームであれば、CPUはi7-6700K一択。

マザーボード

Z170マザーボードは色々あるが、贔屓のメーカーや好みも出てくるところで、誰もが納得する鉄板チョイスというのはなかなかない。

自分の選考に残ったのはこの3種類。

  • ASUS R.O.G. MAXIMUS VIII FORMULA
  • MSI Z170A XPower Gaming Titanium Edition
  • ASRock Z170 OC Formula
MSI Z170A XPower Gaming Titanium Edition
オーバークロックも視野に入れた運用には合っていると見込んだ。専用ウォーターブロックが発売されているのもポイント。

実売価格には違いがあるが、M8FはCrossChill EKという電源冷却用の空冷・水冷両用モジュールを搭載しているのと、ボード上に温度センサー用のピンヘッダを持つためファンコントローラが不要であるなど価格差なりのウリも多い。

OC Formulaは「OC特化」を謳うだけあってやたら尖った作りになっていて物欲を刺激する。

正直なところ最後まで迷ったのだが、PPCSに専用ウォーターブロック(EK-FB-MSI-Z170A-NK)の在庫があったことを確認して、MSI Z170A XPower Gaming Titanium Editionに決定。

今でも決める日が違ってたら結論が違っていたであろうと思われるくらいの僅差ではあった。

メモリ
G.Skill F4-3400C16Q-32GTZ
ヒートシンクのシャープなデザインが格好良い。

RAMもメーカー各種あって、好みや贔屓も出るところ。

今回はG.Skill F4-3400C16Q-32GTZをチョイスした。

永久保証が付いていること、QVLでマザーボードへの適合が謳われていることが決め手。

容量は8GBx4の32GB。増設はできなくなるが、そこまでして16GBx4のOCメモリを積まなければならない状況は考えづらいと割り切った。

2016年夏の時点では、OC用の16GBモジュールは価格や入手性にかなり難があるのも事実。