まとめ

久々のPC自作と初DIY水冷を振り返る。

参考資料

後に続くかもしれない方々のために、情報を書き残す。

今回色々利用した、海外サイトを使った通販の顛末など。

海外サイト通販について

今回、パーツの選定は極力妥協せず行く事にしたので、海外通販を多用した。

海外通販を利用する目的は、

  • そこにしか売っていないものを入手する
  • 安く上げる

……のどちらかになると思う。

グラフィックカード、マザーボード、電源ユニットについては国内販売における代理店のマージンが大きいことが多く(サポート体制とのトレードオフという面もあるので、ここではその是非は云々しない)、うまくすれば万円単位の節約になることはある。しかし、本当に安く上がるかどうかはよくよく検討を要する。

特に、送料と関税は重く重くのしかかってくる。数十ドルくらい浮かせたつもりになって喜んでいたら、関税と送料を足したら結局国内価格と大差なし、海外から買った分サポートにかかる労力だけが跳ね上がる、と踏んだり蹴ったりになる恐れが常につきまとう。

とはいえ、DIY水冷で思い通りにPCを構成しようと思ったら、まず海外通販を避けては通れまい。それほど国内の販売チャンネルは限られている。

海外通販といっても、トラブルが起きない限りは通常のネット通販と大差ない。せいぜい発送先情報を英語で入力する程度。

簡単な問い合わせくらいなら、Google翻訳でどうとでもできる。本格的にトラブったら……その時は肚を括ろう。

必要なものは、クレジットカードと少しだけの勇気。

……などと書くとちょっといい話のように見えるが、つまるところ物欲の前には多少の障害などものの数ではないということであり、それぐらいのモチベーションがないと、こんな酔狂やってられないのである。

海外サイト通販の準備

決済手段としてクレジットカードを用意する。カード会社は問わないが、VISA、MASTER、JCBなど、大手のロゴが付いているものが無難だろう。今回自分が使ったのは、ポイント還元目当てでヨドバシカメラのGOLD POINT CARD +。VISAのマークが付いている。

次にPayPalにアカウントを作り、クレジットカードを登録する。これで、カード決済とPayPal決済が利用できる。

PayPalは利用時に手数料が上乗せされた額でクレジットカード決済となるため、(対応していれば、だが)カード決済にすると手数料の分は浮く。必要に応じて使い分けていこう。

対応するサイトはまだ少ないが、Amazonアカウントでの決済という手段もある。ついでにアカウントを作っておくとよいかも。

あとは目的のサイトが手持ちの決済手段に対応し、日本への発送に対応していることを確認すれば利用できる。

転送サービス、購入代行

手持ちの決済手段が通用しない、日本(つまり先方にとっての「外国」)への発送に対応していないケースは往々にしてある。Amazon.comでさえ、sellerによっては日本への配送ができない。

そんな場合には、転送サービスや購入代行を利用する方法がある。

ただ、手数料も送料も余計にかかるしリスクも増えるので、いわば最終手段。

ここでは具体的なサービス等の紹介はしない。本当に欲しかったら調べる方法はいくらでもある

その他の注意点

我々の物欲を阻む敵が存在する。税関だ。具体的には通関処理や関税といった形で嫌がらせのような攻撃をしてくる。備えよう。

関税は配達時に荷物と引き替えに請求されたり、後日請求書が届いたりする。

税関でケチが付き、4~5日に渡って足止めを喰ったサーマルグリス。
ドラッグめいたパッケージや注射器がイカンかったのだろうか……(違

通関処理は通常時間の問題だけだが、たまにそれで済まない場合がある。

一例として、割安だし重量に殆ど影響しないと思ってついでにサーマルグリスを購入したら、税関で成分表の提出を要求される羽目になったことがある。 クーラントやサーマルグリスなど、ケミカル要素のあるものは要注意。

今回利用した海外サイト

今回利用した通販サイトを紹介する。なお、記載の情報は2016年7月時点のものであり、将来にわたって同じであるという保証はない。

Amazon.com

北米アマゾン。

今回はケース、電源ユニット、SSD、グラフィックカードを調達した。

英語で情報を登録して、クレジットカードが登録出来れば Amazon.co.jpと大差ない感覚で利用できる。

商品によっては日本への発送をしていないことがあるので、そういう場合は転送サービスや購入代行などのサービスを介する必要がある。

水冷パーツの扱いはほとんどないので、PCコンポーネントの購入に使う事が多い。他のsellerがガンガンプレミアを乗せる中でもMSRP(Manufacturer's Suggested Retail Price)に近い額で販売するため、特に発売直後の人気パーツを(相対的に)激安で入手できることがある。

一番安いオプションで、到着まで10〜14日。決済時にデポジットする方式なので、後から関税などの追加費用に煩わされる可能性は少ない。

発送はi-percel⇒佐川。

Koolance

Koolanceの直販。

今回はフィッティング、フローメーター、チューブを調達した。

会社はアメリカ、製造は韓国ということで一時は品質問題もあったようだが、今回発注した限りでは部品は全てきっちり個包装されていたし、手にして問題を感じるような部分もなかった。

発送はFedEx⇒佐川。処理の手際から配送スピードまで文句なしだが、送料は高い。

また、後日シンガポールのFedExから関税の振込用紙を寄越されるので注意。

aquatuning.jp

ドイツauqutuningの日本版。日本語サイトだが発送はドイツから。

意図や由来はよくわからないが、グミがオマケに付いてきた。
関税や手数料で荒んだ心への一服の清涼剤に。

今回はラジエータ、ファン、フィッティング、チューブを調達。

Tygon E3603を800円台でメートル売りしてくれる有り難いショップでもある。

Paypal経由ではあるが円建て決済、(一定価格以上での事とは思うが)送料無料と、海外通販としては破格の条件。ラジエータなど重い部品が多かったため、非常に有り難い。

ただし、関税は別途取り立てられるので注意。

発送はDHL⇒JP。荷物の追跡状況がややわかりにくい。

Performance-PCs.com

フロリダのパーツショップ。

今回はウォーターブロックとリザーバー一体型ポンプと工具を調達。

品揃えは豊富。この店が秋葉原にあれば良いのに。

ちょうど「独立記念日10%OFFクーポン」なるものが発行されており、しめしめと思っていたところ、決済後になって「送料が足りないからあと32ドル払え」と言われて元の木阿弥。

対応自体は早いが、そういうこともあるということで。

発送はDHL⇒佐川。配達と引き替えに関税を取られる。

Overclockers UK

イギリスのパーツショップ。

今回はファンコントローラとPhanteksのケースオプションを調達。

ポンド建てなのでドル建てと勘違いしてぬか喜びすることも多いが、丁度Brexit真っ盛りの時期に当たったので多少はマシだった。

サイトのDelivery policyには"DHL Express worldwide"の文字があるが、今は使用不可。

問い合わせたところ、「会社のパートナーシップ変更とともに配送業者が変わったので日本には配送できなくなった」ということらしい。

よって、利用するには転送サービスか購入代行サービスを介する必要がある。