PCコンポーネント選定

ある意味、これをやっている時が一番楽しいのかも知れない。

ユーザーインターフェース

PCの性能以前の問題として。ある意味一番妥協が許されない部分。

ディスプレイ更新後。入力機器はこれまで通り。

市民、PCのインターフェースは快適ですか?

キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ。これらの快適さはスペック以上に使用感を左右する要素であるわけで、ここを差し置いてPCの中身をいくら弄くり回しても、効果のほどは望めない。

現在、入力機器は下記のデバイス群で充足され、ほぼ満足すべき状態にある。

キーボード:HHKB Professional JP(PD-KB420B)
HHKB Professional JP(PD-KB420B)
かな入力重視で敢えて日本語配列を使用。

その筋からは英語配列一択という意見もあるだろうが、最も重要なのは自分に合っているかどうかだ。

自分の場合は「日本語かな入力」というのが絶対条件。往時は英字配列でもかな入力していたものだったが、トグル操作などの都合で、やはり日本語配列のほうが都合が良い。


Razer Orbweaver Chroma
ゲーム用の入力補助に使用。一度プリセットが決まれば快適。

ただ、コンパクトキーボードゆえにゲームには不向き(ファンクションキーも独立していない)なので、Razer Orbweaver Chromaを追加して補っている。

ポインティングデバイス:Microsoft Trackball Explorer
Microsoft Trackball Explorer
大きなボールとその配置がもたらす快適な操作感は、他をもって換えがたい。

2001年に発売され、2006年には販売終了となった製品。

時々埃を取ってやる必要はあるが、操作の快適さは他の追随を許さない。ガンドゥムオンラインでスナイパーだってこなしたし、WoWsもこれでやる。

玉を「弾いて」カーソルを飛ばす事で長距離移動も楽々だし、ホイールやボタンもフル活用。

スチールの支持球を人工ルビーに交換して愛用中。怖いのはホイールやスイッチの寿命だが、修理でも何でもしてとことん使い倒す気でいる。予備は一個確保してあるが、手に入るならまだまだ欲しいくらい。

ディスプレイ更新

Wasabi Mango UHD 490
スペック、価格とも文句なしに思えたが……

これまでは買い足したディスプレイを並べて3ディスプレイで運用していたが、解像度も色味も違うディスプレイを行き来することでストレスが生じることもあった。

というわけで、この機にディスプレイを4K化した。

4Kといっても色々あるが、いくら解像度を上げてもスケーリングしなければならないようでは意味がない。ドットピッチを維持して解像度を上げるということは、必然的に大型化を意味する。個人的には、4Kであれば37〜40インチ級のパネルが必要だと思う。

そこでWasabi Mango UHD 490を購入。冗談のようなメーカー名だが、モノが良ければさしたる問題ではない。


スペックはこんな感じ。

Wasabi Mango UHD 490
パネルAH-IPS(LG) LED Backlight
サイズ49インチ
解像度3840 x 2160
ドットピッチ0.27963mm x 0.27963mm
表現可能色1.06Billion Colors, 10bit
明るさ400cd/m^2
固定明暗比1200:1
動的明暗比(DCR)1000000:1
応答速度5ms
視野角左右178°/上下178°
垂直周波数60Hz
水平周波数30~85Hz
入力信号DP1.2/HDMI2.0x2/HDMI1.4ax2/D-SUB/AUDIO/OPTICAL/USB3.0

このスペックで実売887.2ドルは安いと思う。とりわけ、検討していた2016年2~3月頃は、IPSパネルを採用した40インチ級ディスプレイの選択肢がほとんどなく、事実上一択に近かった。

Wasabi Mango UHD 490のOSD
英語に対応しているとはいえ、言語切り替えに辿り着くまでが地獄。

ところが実際に購入してみると、DPケーブルが欠品していて市内のエディオンに走る羽目になったのはまだしも(良くはないが)、リモコンが効かないという初期不良にぶち当たってしまった。本体裏のボタン操作だけだと、多系統入力やPinPなどの機能が極めて使い辛くなる。

パネルは優秀なのだが、問題のリモコン受光部やリモコンの作りの安っぽさ、OSDのデフォルト言語設定が韓国語など(英語に切り替えるまでに死ぬような思いをした)、粗があるのも事実。

そして、海外通販最大のデメリット、トラブった際の面倒臭さがここで炸裂。本当に日本語が通じているのか怪しい相手に必死に簡潔に要点を訴えるという苦行が始まる(正直、こっちが英語にした方がいいんじゃないかと思うことがある)。この問題、購入から一月以上経った八月に入っても片付く気配がない。

単一端末のディスプレイとしては快適に使えているが、ドヤ顔で他人にまでオススメするかというとさすがに躊躇する。リスクを取っても大画面を使いたい方は自己責任でどうぞ。

2016年7月時点で同じ条件を設定するなら、Philips BDM4350UC/11が良いかと思う。Amazonで買えるし。

ともあれ、ディスプレイの4K化により、情報量は次のように強化された。

旧環境
MDT242WG (Mitsubishi Electronics)24.0 inches 1920 x 1080
BenQ 241W (BenQ)24.2 inches 1920 x 1200
PLE430/431 (Idek Iiyama)17.1 inches 1280 x 1024
合計5,688,320 pixels
新環境
Wasabi Mango UHD 49049.0 inches 3840 x 2160
合計8,294,400 pixels

ピクセル数換算で45.8%増となる領域を境界線のない一枚のデスクトップとして扱える。実際に利用してみて実感するが、この快適さを体験してしまうと、もう昔には戻れない。

やはり設置場所が許す限り、ディスプレイと解像度は大きい方が良いとあらためて思った。