Oct.16, 2006

文体の魔力(?)

[Diary]

同じ物を描写するにしても、その文章次第でイメージは大きく変わるというのは今更言うまでもない。

しかし、ここまで来るとシュールを通り越してもう笑うしかあるまい。

私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。

それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。這いずり回るような冒涜的な足音で私に近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。

また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる袋状の器官を有しており、 この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、人々を混迷に陥れるのであった。

原典不明。それにしても未来から来たネコ型ロボットが名状しがたい何かになるとは…(w

藤子不二雄が十九世紀末のロードアイランド州プロヴィデンスに生まれていればこんなコズミック・ホラーが展開されたのであろうか(んなわきゃーない)。

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Comments

From :紅蓮雷炎(グレン・ライアン) : 2006年10月17日 08:40

わはは…
あのネコ型ロボットもこんな描写がされたら完璧ホラーだ(^^;;
それもラヴクラフトとかダーレスの…