XOOPSからMTへ
今回のシステム変更で、コンテンツ管理をXOOPSからMovableType(MT)に切り換えました。
理由は至極単純で、個人サイトの域を抜けていない自身の現状には、MTの方が適当だったと判断したことに尽きます。
そんなわけで、変更の理由というよりは、両者の違いと向き不向きについてメモしておきます。
…とはいえ、ソースの先っぽとテーブル構成を斜め読みした程度で知ったようなことを書くわけにもいかないので、技術的にあまり突っ込んだことは書けませんが。
さて、XOOPSとMTの最大の違いは、(当然ながら)そのコンセプトに由来します。
「コミュニティポータル構築システム」を謳うXOOPSの場合、コミュニティの構成員、すなわちユーザーの管理に関する機能が充実しています。ユーザーの属性や権限を操作することで、サイトの挙動を制御することができるあたりは、往時のBBSを彷彿とさせます。機能はモジュール単位で提供され、コンテンツは原則的にモジュールによって提供される機能群が管理します。
一方、「パブリッシング・プラットホーム」(別にweblog専用とは言っていない)を謳うMTの場合、コンテンツはエントリとして管理され、テンプレートによって構成されます。エントリ群の様々な切り口を提供しつつ、コメントやトラックバック、RSSといった他サイトとの連携が重視された、今流行のweblogシステムとしての特徴を備えています。
こういう性格の違いを踏まえると、現状の自サイトにはMTが適当だと思えたわけです。
某社の倒産でPBM牢人となってしまった現状、コミュニティ専用の閉鎖世界を作る必然性が薄れたというのが最大の理由でしょうか。
あまり特殊な機能を要求しない限り、CMSとしての簡便さはMTに軍配が上がると思います。しかし、ユーザ単位の細かい制御を行うなら、XOOPS以外の選択肢はないかも知れません。
扱いの難易度は、方向性の違いを除けばほぼ同程度に感じました。
MTはコンテナタグによるテンプレート記述に慣れればあとは比較的簡単ですが、標準のコンテナタグがサポートしないような凝ったことをしようとすると、プラグインだの何だのと面倒が噴出します。
XOOPSはモジュールのインストールだけなら何も考える必要はありませんが、モジュール毎の設定、モジュール内でのユーザ権限の設定と、とにかく設定が多くなる傾向があります。また、デザインを弄るならPHPとSmartyの知識が必要になり、素人には手に負えないかも知れません。その分高度なカスタマイズが可能とも言えますが。
とまあ、大体こんな感じでしょうか。
何か企画モノをやる時にはサブドメインでXOOPS、というのは大いにありそうですが、そこに辿り着くまでにクリアしなければ問題はあまりに多い…
人は一人では生きて行けないということなのでしょうか。orz