Jul.09, 2006

日本が誇る白物家電

[Diary]

…のひとつであるところの冷蔵庫が故障してしまった。冷凍庫はいいんだが、冷蔵庫がさっぱり冷えない。

最近の冷蔵庫は頭が良くて、自分でエラーメッセージを表示したりBEEP音を鳴らしてくれたりする。そこでこの"E021"なるエラーコードで検索をかけてみると、冷気を循環させるためのファンが凍り付いているらしい。

そこで、とりあえず中身を出して解体を試みる。中はプラスチックと発泡スチロールの組み合わせでいっそチープとさえ言えるが、それがきちんと部品として機能しているのはエンジニアリングの妙というやつか。

最奥部の冷却ユニットまで辿り着いてみると、確かに隙間に氷が詰まっている。

そこで登場するのがこのスチームペンギン。一生懸命蒸気を吐き出して氷を融かし、張り付いたところが解けたところで引っぺがす。しかし、ユニット内部の氷にまでは歯が立たず、ここでギブアップ。かくしてサービスセンターに電話。

「この季節に冷蔵庫が死ぬと大変困る!」とネジ込んだ結果召喚されたサービスマン氏、早速冷蔵庫を解体し始める。適当に試行錯誤していた私より遥かに手際が良い(当たり前だが)。さて、問題の凍り付いた冷却ユニットにどう立ち向かう!?…と思ったら、取り出したのは業務用とおぼしきスチームクリーナー。一見するとコードレスのハンディ掃除機みたいな外観だが、電源コードがえらく太いのが無言で「プロ用」を自己主張。いざ作動させてみると、ウチのペンギンとはパワーが段違い。アイスピックと削岩機というか、対戦車銃とFlak88というか、それくらい違う感じ。

無造作に大量の蒸気を内部に吹き込むと、ついに最奥部のカバーも陥落。冷却ユニットを拝む事が出来た。ここまで派手に凍っちゃあ動かないのは当たり前か。

さて、氷を除去して終わりかと思いきや、サービスマン氏、何やら持ってきた部品を冷却ユニット下のフレームに噛ませ始める。見れば電気ストーブにでも使えそうな管ヒータ。さらに冷却パイプにはサーミスタらしきものを取り付けると、背面のコントロール基盤まで交換に及ぶ。ヒーターの追加かと訊いたら「交換です」とは云うものの、交換前のヒーターなんか見当たらないし、サーミスタは明らかに後付け。もしかして、この盛大な氷結の原因は除氷能力の不足なのではないだろうか。でなければ、ヒーター設置どころかコントロール基盤まで交換はすまい。

ともあれ、凍ったのを取り外した際に割れてしまった発泡スチロールを交換しながら再組み立てすると見事復活。大物だけに、直ってくれなかったらどうしようかと思った。しかし、保証の範囲内で対応してくれたものの、これって事実上のリコールなんと違うか?(笑)

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