Aug.03, 2009

ぼくの夏休みWARS

[Diary]

諸々の事情でちょっと長めの休みを取った。ただし無給。

当初予定の日程が横車で流された上に残してきたプロジェクトからはクールラントから最後のハシケに乗り込んだような出方になってしまったのがアレではあるが、今度こそぼくのなつやすみ開始。

ウチに帰る前に、誘いがあったのでSUMMER WARSを見てきた。誘われるまで存在も知らなかったくらい予備知識ゼロ、先入観ゼロで観ることになったが、その分非常に素直に観られたと思う。

感想などつらつら書いてみるが、「ネタバレしないように気をつける」と言っておいて結局全部バラしてしまう某知人のように悪辣なことはしないのでご安心をw

宮崎アニメや窪岡俊之のキャラクタデザインを評して「国民的な絵柄」なんて表現を使っているのをwikipediaか何かで見た気がするが、貞本デザインもいよいよそういう感じになってきたんじゃなかろうか。この辺好みがうるさい(種とか鍵とかはっきり「ヘタクソ」と切って捨てるような)身ではあるが、絵については文句はない。

シナリオは単純、演出は冷静に考えるとツッコミ処は多いが、だからこそ無意味な難解さやテツガクなんかを持ち出す必要もなく、勢いと明快さでもって走り切れたんじゃないかと思うので、あれはあれでいいと思う。

近未来の描写として登場するサイバーな世界は、近年のSNSやSecond Life、MMORPGなんかの要素をごくスマートに進化・統合させたもので、何が進化してそのガジェットに繋がっているのかを考えていくのも面白い。タグクラウドなんかの概念に「動き」を与えるとこう化けるか、と感心した憶えもあるし、ごく当たり前のように交わすネットワーク上の会話さえ、googleのwaveなんかを活用すると今でも何とか手が届くんじゃないかとさえ思う。

舞台を田舎に設定することでノスタルジーとサイバーな世界とのギャップが同時に楽しめるし、青春を感じる一幕もあり。宮崎でも押井でもこうはならないだろうという、独特のノリと方向性を堪能することができたので、個人的には結構満足している。

とまあ、気分良くなったところで夏休み開始。

Here are 0 Comments & 0 Trackbacks