Sep.17, 2005

なんでも作るよ。

[My Favorite]

このフレーズに心当たりのある人、多いんじゃないでしょうか。

個人の独力で1/1スコープドッグを(しかも鉄で)製作し、世間を仰天させた鍛冶屋、倉田氏のWebLogのタイトルです。私も個展に展示してあった実物を見たことはありますが、圧倒的な迫力がありました。

で、同じフレーズを掲げる店が吉祥寺にあります。

それが"Ken's Shop"
「アクセサリーを中心に、一点ごとの注文制作を行うハンドメイド工房」を謳っています。

美術品の修復にも対応できると胸を張る実力派ですが、先に挙げた倉田氏や、「罠兎」の名でアクセサリを作られている方など、錚々たる方々が「提携」という形で名を連ねています。私が最近入り浸っている感のある"Masa's Pastime"とも提携関係にあって、アンティーク宝飾時計の修理が持ち込まれた時には機械と宝飾を分担して修復したこともあるとか。最近は「なんでも作るよ。」→「罠兎」→「Ken's Shop」という流れで来店する人が増えたとのこと。

ちなみに「なんでも作るよ。」というのは、そこでお話したスタッフの方がごく自然に口にした台詞。別に倉田氏のパクりではなく、こういうアーティスト集団のスローガンみたいなものなんですね。一度話のきっかけができれば一気に気楽になり、色々と相談させてもらいました。

最近この方面の人々と話をして思うのは、分野の違いはあっても、皆「技術の確かさに裏付けられた自由な発想」という共通項を持っていること。それは「できること」と「やりたいこと」がはっきりしていて、しかも「やりたいこと」の為に「できること」をどこまでも突き詰める貪欲さがあるということ。

翻って、自分には何があるのかなぁ、とふと思う。
「この人達に何を頼んで、何を作って貰おう」とワクワクする心の隅で、なにかこう、自分の無能さに対する黒いものを感じてみたりみなかったり。

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