May.27, 2006

呼ばれて飛び出て(以下略)

[Diary]

どう見ても梅雨入りとしか思えないような雨模様のこの日の夕暮れ。

権造君にメガネ喫茶「委員長」に呼び出される。(嘘) 最近悪い遊びを覚えた畏友さら丼に「隠れ家」とか「屋根裏」と通称される場所に呼び出される。何の隠語じゃらほい。

かくして、雨の中を電波で操縦されながら、レイザーラモンHGのM字開脚幟を横目に(中古エロDVD屋のイメージキャラクタがHGって…うへぇ)えっちらおっちら秘密の階段を上る。えらく解り難いが、そこがイイのだとか。

で、行き着く先には冥土。つまりはその手のお店な訳だが。

端的に言って、私は冥土喫茶と称するシロモノが好きではない(何故ならイタい)。しかし、身内に呼ばれたとはいえ、その私をして自分の足でやって来させるだけでもかなり毛色は違うようなのだが、果たして。

中は雑居ビルの最上階だけあって狭い空間だが、それを逆手に取って「屋根裏部屋」というコンセプトにしてしまってるらしい。ふむ。

一応ストーリーが設定されていて、「もはや戻らぬ若旦那様のためにこの秘密のお部屋を整えて~」とかいった絵本調の物語がほのぼのと手造りされていたり。マメだ。でもって、そのストーリーとコンセプトを裏書するためか、調度や内装は本当に手造りしているんだとか。

私は畏友さくら珍のような冥土喫茶フリークではないから他との比較は出来ないが、結構手が込んでいるのは確か。調度などは言うに及ばず、左官から壁張りまで内装全部自力でやったと言われるとさすがに驚く。方向性はクラシックのようだが、さすがに本物のアンティーク家具までは手が回らないようで。その辺の手造り感からすると、アンティーク調と言うよりはカントリー調という表現の方が適当だろう。プロの仕事としての華やかさには欠けるが、これはこれで素朴で宜しい。冥土の服装もスタンダードで落ち着ける(これからの夏本番が心配ではあるが)。応対は少々ふわふわした感じがしないでもないが、許容範囲内には収まっていると思う(むしろ、それが良いという連中は多いかもしれない)。

さて、内容はというと喫茶店というよりは談話室といった方が実態に近い。備え付けの絵本やオモチャもあるものの、ドイツ製のパーティーゲームまで客同士でプレイできるようになっていたり。「見たこともない」と驚く向きも多いそうだが、どれも道場で散々やったシロモノで全然違和感を感じない自分がいる。orz

確かに雰囲気は悪くない。現に畏友さら丼、すっかりここに入れあげてしまい、最長滞在時間タイ記録樹立とか、すでにあちらの世界に旅立ってしまっている(をぃ。

で、私はどう思うのかというと、これが何とも難しいところ。

テーマとコンセプトは一応筋が通っていて、雰囲気にも好感は持てる。問題は、そうやって構築された世界観と現実との境界面をどこに設定すべきなのか?ということ。はっきり言ってしまえば、ここでどういう態度を取ったらいいのか激しく迷った。いや、冥土なんだから鷹揚に構えるべきなのかとか思うのだが、その割に(常連)客一同「メイドさん」相手に敬語で話しているのはコンセプトとしてどうなのか?(悩)アットホームで良いという見方も出来なくはないかもしれんが…。

あと、基本的に相席上等で、見ず知らずの他人と談話するのが当たり前というスタイルなのが悩ましい。基本的に善良な皆さんであることは理解しているのだが、私は非常に人見知りが激しいので少々抵抗がある。おまけに、二、三時間も過ごすと、ちょっと一杯飲って行くくらいの額はかかることを考えると、明確な目的がない限り、ふらりと独りで行こうという気にはならない。

というわけで、良いお店であるというところはまず認める。ただし、私個人としては身内に召還されるか、私が行くべきネタがあったら行くのに吝かではない、というのが正直なところか(これでも、私の基準からすると手放しに近い)。

屋根裏部屋と時計の縁は深いので、アンティーク時計サロンでも店開きするんなら顔出すよ、とか。さら丼、その日まで伝道に励んでください。

つーか、そこで吉祥寺の修理工房のチラシを配ってるのはどういう了見かね!?(笑)

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Comments

From :さら☆ : 2006年05月30日 00:56

はっはっは!
時計屋でこれからアンティークな雰囲気のメイド喫茶行くって言ったら、チラシ持っていっていいよーってIさんが(笑

それはそれとして、ピンさまが上京してきたら連れて行きたいお店No.1です。

From :PsyonG : 2006年05月30日 23:01

いいのかなぁ(笑)

まあ折角の応援(?)なんで、頑張って布教してメイドにも懐中時計を標準装備させて下せぇ(無茶いうな)。

しかしあれだな、さくら珍には勿体無い。香具師にはバンコクにでも逝って頂きましょう(w

From :Pin : 2006年05月31日 00:25

 どうやら、わしが行かないといけない店らしい
ですのう。と言うことでわしが上京した時はつれて
行ってくだされ、さら丼。

 それとバンコクまでは行かねーっ。幾らメイド
喫茶好きでも、流石にバンコクまで行く旅費を
考えろよ(笑)

 それにわしまだメイド喫茶は地元の店しか知らない
のよ、まだまだメイド喫茶初心者なのよ、ええ。

From :PsyonG : 2006年05月31日 23:25

前世ではゲームの為に太平洋さえも越えた漢だったというのに…情けなや(つДT)

> まだまだメイド喫茶初心者なのよ、ええ。
なるほどそうかね。どう思うヘルベルト?

From :くらーへ : 2006年06月04日 22:15

>> まだまだメイド喫茶初心者なのよ、ええ。
> なるほどそうかね。どう思うヘルベルト?

「zbv 送りだ」

ま、それは置いておいて ミナセ先生がその系統の
お店に行った点が素晴らしいと思う今日この頃ですw