Nov.05, 2007

安物買いのなんとやら

[Diary]

先日届いた凶三郎Eliteにはちょっとした問題があった。本体そのものではなくディスプレイのほう。

PC兼用でHDMI接続することを見越して春先に調達しておいたディスプレイであるところのFP241WJなのだが、これが実はかなり厄介な癖のある機械であった。複数の入力ソースを使って初めて表面化したので今になって「やられた」といったところ。

まず、真っ正直にHDMIで直結すると仕様上使えるはずの1080pを表示できずにブラックアウト。1080iまでしか使えない。その1080iにしても、何故か画面の上下5%ずつくらいがカットされた上で引き伸ばして表示されているという妙に間抜けな状態に。一体何がどうなっているんだ。

調べてみるととにかくHDMIではなくDVI-Dに変換すれば1080pが通るらしい。じゃあPCはどうなるんだと云うと、逆にDVI-DからHDMIに変換して接続すると表示できるという。マジかよ。

とりあえず自らのリサーチ不足を罵るのは後にしてコネクタや変換ケーブルの調達。この世界の果てでこの手の製品を調達するのは困難なのだが、どういうわけか通販サイトでも高価なもの以外は軒並み品切れ。クロス接続という都合上、全て揃えないと意味がないので、知人に秋葉原での買出しを依頼。面倒かけてすみません。

やっと資材が揃ったところでクロス接続。XBOX360EliteをDVI-Dに変換したものはやっと本来の1080pDbD表示となった。さすが次世代機。まあ欲を云えば40インチ超のディスプレイを使いたいところだが、視距離30~50cm程度なら24インチ(1920x1200のパネルの縦を1080しか使ってないので実効サイズはもう少し小さい。-10%弱で22インチ相当?)でもまあ支障というほどのことはない。

だが問題はPCの方だった。DVI-DをHDMIに変換して接続すると、画面の上下左右5%ずつくらいが表示されない上に妙なリサイズがかかり、色合いまでなんか妙な感じになって本来の1920x1200の設定が使えない。どうもHDMI経由で読み取ったディスプレイ情報を信じ込んで頑なに間違った1080p変換を貫いている模様。

この問題に関する成功例はあるがいずれもnVidia系のチップ(nView上でのカスタム解像度設定)によるもので、グラフィックカード代をケチって使っているAMD690G(ATi Radeon Xpress 1250相当)では成功例の報告がない。このテの問題に対する最終手段はPowerStripによる解像度のカスタム設定なのだが、それすらも受け付けない。カスタム解像度は登録しているようなのだが、どうしてもその設定が使えるようにならないのはディスプレイ情報で上書きされているからのようだ。半日捻り回してみたがお手上げ。

結局、最後の手段として割高に涙を呑みながらDVI-D延長ケーブルを購入。必要に応じて手許でPCと凶三郎を直接繋ぎ換えるという超原始的手段に訴えることになった(だって切替機高価いんだもん)。まあ凶三郎とPCを同時に使うケースはないから致命的な問題ではあるまい。ただ、PCの動作中にDVIケーブルを抜き差しするとディスプレイの設定がぶっ壊れてわやくちゃになるのでよくよく注意しておく必要がある。抜き差しの危険度はPS/2にもヒケを取らない。開発職やマニア上がりでアナログディスプレイケーブルの繋ぎ換えを常習していたような人は特に注意。

しっかし、HDMI対応、HD対応とコストパフォーマンスを謳ってるわりにはかなり根本的なところに問題あるなこのディスプレイ。大体ケーブルを外すと(デバイスの電源断ではない)出てくるOSDの「ケープルが接続されていません」って何だよw…と思ったら半年も経ってないのにFP241WJ(WZ)廃番になっている。さすがに問題ありすぎなので改修して型番変えたんだろう。発売当時には同等仕様のディスプレイはほとんどないか価格面で優越していたので目に留まっていたのだが、どうも発売を急ぎ過ぎたんじゃなかろうか。素性自体は悪くなさそうなだけに残念。

仕様を満たしていないんだから本来はリコールもんなんだが、海外メーカーでは望み薄か。まあ金をケチればこういう授業料も必要になる。ちなみに数ヶ月待てば三菱かナナオの同ランクディスプレイ(わりと価格が戦略的だったのはコイツの影響かもしらん)にもう少し金を積む選択肢が生まれていたともいう。

まあどうにか一段落したので暫く遠ざかっていたコンシューマーゲームを楽しむとしよう。

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