Jan.26, 2014

第一章あとがき

[艦これ二次創作「菫色の暁」]

 週刊を謳っておきながら、書いても書いても終わらない。ナンデ?

 ……文量がこれまでの四倍近いからだよ、スカタンッ!(戦闘潮流再放送中)。逆に考えれば小出しにすれば三、四週間サボれるともいえますが、セコ過ぎるので止めましたw

 ともあれ、プロローグから「はじめての出撃」の一案として当初考えていたものがやっと一区切りついたことになります。この機に少し内容について補足説明を加えたいと思います。

 本作が「艦娘ってなんだろう?」という素朴な疑問から生まれたものであることは以前述べました。それを自分なりのかたちにするには、自分なりにこの世界設定を解釈し、構築し直す必要があったことも。

 艦娘は『擬人化された』とはいえやはり軍艦。軍艦で戦争をしようと思ったら、やはり人間サイズのドンパチはスケールが小さすぎます。『人間型・軍艦サイズ』という解釈は実に野心的ですが、そちらに踏み出す度胸はさすがにありませんでしたw。そういう意味ではアルペジオのMMは実に美味しい概念であり、これを念頭によりアナログな形で原作を解釈したのが本作における『艦娘』ということになります。併せて、妖精さんこそ介在していますが、艦娘も深海棲艦も弾が当たれば傷つき、沈むモノであると定めました。

 さて、艦娘が出来たとして、艦娘だけで戦争が出来るか? と考えるとやはり答えは否です。仮に艦娘が超兵器であったとしても、それで人間が戦争の全てを任せるとも思えない。むしろ、既存の軍の中に異物として取り込んだ方がすっきりする。というわけで登場したのが、ここでない日本、『皇国』です。作中ではほとんど明かされていませんが、史実の大日本帝国を基に『人類/艦娘vs深海棲艦』という構図を成立させるために改変を加えたものです。艦娘との混同を避けるため、艦名をカタカナ表記にしてたりといった小細工もここに含まれます。

 人間側の主人公、友永幸志郎中佐。ゲームが新米少佐から始まるからというのもありますが、キャラとしての伸びしろを確保するためにも佐官級というのは最初に決めていました。性格付けは謹厳実直な叩き上げのオッサンとなっていますが、艦娘という超常的存在に対するギャップの代弁者という一面も持っています。まぁ、萌えとかラブコメとか書く気がなかったのでギャルゲーの主人公みたいなのは論外だったし、変態紳士は他所に掃いて捨てるほどいるし、ジジイを書き込めるほど人間練れてないし、といった後ろ向きな理由もありますが。

 艦娘側主人公は羽黒。抜擢した最大の理由は、『自分の存在』について内省的に思い悩めそうな性格がエピグラフのイメージに一番合っていたからです。元々『妙高姉妹と同居したいなー』と思うくらいには妙高型が好きだったのも事実ですが。特に羽黒ちゃんは実に良いですね。可憐で大人しくて健気で。中大破したときに上げる性犯罪の被害者みたいな叫び声にはもう嗜虐心がそそられまくります。

 ただ、いつも涙目ではぐはぐ言ってるだけが羽黒ではない、というのが自分の考えで、作中では思い悩みもするし、意外と芯の強いところもあるし、元来やれば出来る子なんだというところを打ち出したいとも思っていまして、それが出来てこその主人公だとも思っています。

 さて、ここまでで書いたのはゲームで言う「はじめての建造」「はじめての出撃」、つまるところ1-1です。まだ艦隊どころか実戦配備さえできていません。なので、余程叩かれて凹んだりしなければ、この後の展開も書き進めていこうかな、と思っています。応援されてテンションが上がればスピードが増えるかも知れませんw。

 よろしければ、今後ともお付き合い頂ければ幸いです。

 最後に、本作を羽黒ちゃんの生みの親のひとりであるところの栄光の脱衣パワー絵師、bob先生に捧げたいと思います。ありがとうございます、お義父さん!w

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